フモトのフジコ。

フモトのフジコ。

コイツ、フモトで女と暮らしながら、百合も薔薇も読んでるんだってさ。

同性の友達が好きになって同性愛者って気付いちゃった人のためにやったこと全部書く

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初めてフジコが女の子を好きになった女の子になった時、

  • 「同性愛 偏見」
  • 「同性 友達 好き」
  • 「同性 キスしたい」

とかいうキーワードで一億万回検索した。なんてったって年は13の頃。頭のなかはキスのことでいっぱいだった。思春期ってそういうものだとおもう。好きなひとの唇ってめちゃくちゃ想像するよね?

当時好きだった子とは友だちで、なんでも話せる仲だった。
好きって言っても、気づいたのは、なんとその友だちに「好きな人ができた」と報告されたとき。

同性愛者(レズビアン)だと気づいた瞬間

メールで、「好きな人できたよ」報告がされた。「あぁ~やっときたか~」と頭の中のフジコは腕を回していた。メチャクチャ恥ずかしいことに、恋愛話に対して聞き上手という自負があったのだ。どっからでてきた自負かは知らない。

とにかく話を聞いた。「クラスの人?」「いつから好きなの?」「どんなところが好き?」定番の会話で盛り上がった。 その時、腕を回していた自分以外の自分が「ちょっとさびしいかも」と思った。 日を追うごとに「さびしいかも」の自分は大きくなってった。
腕回してた速度が少しずつ遅くなってった。

「わたしもその人のこと好きかも」

唐突に、嘘をついてしまった。なんとなくわたしが好きな人(女子)の好きな相手(男子)は私のことを好いてくれている感じがしていた。だから、そう言ったら、諦めてくれると思ったのである。諦めたら、結ばれることもなく、もう寂しくなることもない。安易な考えだった。
そういえば、その頃のフジコのモテようときたら、峰不二子と呼ばれてもおかしくないくらいだった。胸はちっとも膨らんでなかったけど。

なぜそのまま胸が膨らんでくれなかったのか、いまでも疑問である。顔に問題があるような気はしている。

「いいんじゃない、フジコの方が好かれてるよ」 友だちは言って、家庭の事情で転校していった。 これが、あまくすっぱいわたしの「同性愛」への気付きだった。

それからなんだかんだ辛いこともあるけど生きてる。パートナーもいる。

ってことで、まあまあ生きてきた過程で頑張ったんじゃないかって思うから、「女なのに女好きって気づいちゃったけどどうしたらいいんだよ~~グーグルさ~~ん教えてくれ~~~」って人のために今までのこと全部言おうと思う。赤面しながらね。

まずは素直に仲間をつくった

なんとなく気まずくて、最初に好きになった子とそれから話したことはほとんどない。一回メールか電話で話したような気がするけど、なんとなく「好きだったけど言えなかった人」と会話するのが気まずくて、すぐにやめてしまった。

まずは、素直になろう。そう思ってとにかく仲間集めをした。一人で異性愛者のはびこる社会に歯向かってノンケ(異性が好きな人)を手玉にするのはしんどそうだったからだ。

意外と同性愛者のコミュニティっていうのはインターネットの波に溢れていて、ザブザブと溺れていった。恋人募集のかけられている掲示板は、愛に振り回されて疲れた人たちでいっぱいで少し特殊だったが、溺れれば溺れるほど慣れていった。

その頃出会ったのが似非メンヘラ(心に病をもっている風に装う構ってちゃん)ちゃんだ。

似非メンヘラちゃんは危険がいっぱい

似非メンヘラちゃんはメチャクチャかわいい。なんといっても依存体質。あなたがいないとダメ感を全面に出してくる。当時純粋無垢な中学生だった私はメロメロだった。

「『私がいないとダメな似非メンヘラちゃん』がいないとダメ」になっていき、やがて携帯を毎日気にするようになった。わたしも若者だが、わたしよりも若者なスマートフォン世代の人々は知らないだろう。かの有名な「メールセンター問い合わせ」を。メールっていうのは一度センターに行ってだな、たまになんらかの不具合があると、メールが届かないことがあるんだよ。

それを解決するのがセンター問い合わせ。メールが届いてないんじゃない、センターの不具合なんだ。そう自分に言い聞かせて泣きながらメール問い合わせしたこともあった。頭おかしくなってる。わたしの大事な中学生時代はメンヘラちゃんにガブガブと食べられたのだ。夢の国制服デートとかマジでしたかったよ。なにしてんだよ青春。

似非メンヘラちゃんの牙に気付いたのは、ある時、「しにたい」と言った似非メンヘラちゃんが返事をしてくれなかったときである。

中学生は言葉をうのみにする。本当に死んでしまうかもしれない。そう思って何度もメールし、電話し、もう少ししたら警察に電話しなければならないと思った。警察に電話するのってどうやってやるんだっけ、普通に110番でいいんだっけ?っていうかネットの知り合いがやっていいものなのか?どうにかして似非メンヘラちゃんの知り合いか親に繋がる方法はないのか?ニュースで流れてきたらどうするんだよオイ。

ぐるぐる回る悪い予感。しかし、しばらくして返事をした似非メンヘラちゃんは言った。

「ごめん、ご飯食べてた」

そんな食欲旺盛な自殺志願者がいるかい!!!!!!!!!!!!!

そう思って連絡を絶った。こちとら食事もとらず携帯に釘付けになってたっていうのに。

メンヘラじゃない仲間を増やした

似非メンヘラちゃんとバイバイして、もうメンヘラには近づかないと決めた。前向きにメンタルヘルスとたたかおうとしているならまだしも、甘えてこようとしているクソッタレは片っ端から排除してやる。そう固く自分の胸に誓っていた。もはや鋭い目をしたサバンナのライオンと同じ。牙むき出しだった。少しでもメンヘラ臭がしたら、速攻で着拒という一噛みを食らわせてやるという意気込みだった。

しかし、わたしの右手はその意に反し、「連絡がなくてさびしいよお;;」と似非メンヘラちゃんSNSに投稿していないか毎日確認していた。未練たらたらである。鋭い目をしたサバンナのライオンどころか、空腹でなんでもいいから食べさせてくれと言わんばかりに涎たらして尻尾振ってる犬である。

しかし、仲間を増やしていたのも事実だ。恋愛してくれる人と同時に、友だちになってくれる人も募集し、連絡をとった。

ドライちゃんに出会う

似非メンヘラちゃんの「メロメロずきゅんあなたしか要りません」感に対し猛烈に拒否反応を示すようになってしまったフジコは、とにかくサッパリした子を求めてた。

似非メンヘラちゃんが生クリームたっぷりイチゴのショートケーキなら、ささみのポン酢和えくらいサッパリした子がよかった。ささみが歯に挟まったっていい。もう胃もたれはしたくない。

そして、出会ったのがドライちゃんだ。
年下なのにめちゃくちゃドライ。好きアピールもしてくるけど全然メールしてこない。なんなら、「忘れてた」とかぬかす。すげえよ、似非メンヘラちゃんだったら、1日メールしなかっただけで「嫌いになったの?新しい人探さなきゃ」とかSNSで呟いてたよ。てかメールって忘れるものなんだあ。

新発見がとまらなかった。しかし、似非メンヘラちゃんに侵食されたフジコは、普通の人間では物足りなくなっていた。

メールしなさすぎじゃない?もしかして嫌われてる?大丈夫?SNSで呟いてる?あぁ〜〜呟いてる〜〜よかった安心した。でもアレ?なんでわたしにメールしてくれないんだろ〜〜いやぁ〜〜〜〜困ったな〜〜;;;

完璧にフジコがメンヘラだよ!!!!!!!

気づきながらもあわなかった。所詮わたしはメンヘラと共に生きた身。一週間平気でメールしてこないリア充はあわなかったのだ。

フジコ、美人に囲まれる

わたしも自由に生きよう。ヘビーな恋愛に疲れたフジコは、美人に囲まれ「フジコせんぱあい!」と黄色い声をあげられる夢をかなえるため、女子しかいない学校に進んだ。いわゆるJD。女子大生である。しかも女子大の女子大生だ。

フジコの進んだ学部は、本気で美人が多かった。飲み会なんて毎回天国で、「あ~~~このまま美人に囲まれて死にてえ~~」と思ったくらいである。お酌された時なんか、「今、美人OLにセクハラしたくなる社長の気持ちが世界一分かる人がフジコなんだろうなあ」と思うくらいであった。
だから毎日誰か口説いてた。可愛い子がいると、藤森並みに容姿を褒めていた。なんなら内面まで残さず褒めていた。

そんな時期に出会ったのが今のパートナーである。

すっごい照れてる人がいた

基本的に、女の子が女の子にカワイイを連呼されたところで、「やっぱりい?ありがとお♡」くらいがいい反応である。レベルが上がると、照れ笑いを見せながら「そんなことないよ……」と視線を外す高度なテクニックを見せる女子もいるが、稀である。

そんな稀な反応を見せる中に、現パートナーはいた。メチャクチャ照れながら、キレてきたのである。

「ばかじゃないの?」「本気で言ってる?」「うるさいなあ」という暴言を聞くうち、「これがツンギレ……?いや、ツンデレ……?かわいすぎるだろ……」とフジコはメロメロになっていった。その時好きになりかけている女子は別にいたのだが、それ以上の破壊力でツンギレは攻めてきた。

んで、毎日口説いた。本気で。
大学が一緒であるため、毎日帰る機会があった。最初は、反応を愉しむために。でも、だんだん本気で口説いてた。
「可愛い」と十回言う内の一回には「好き」を織り交ぜ、それにも慣れてきたころには「結婚しよう」を混ぜた。
相当気持ち悪がられたが、悪い気はしなかったようで、休日遊ぶ日も増えた。

会うことが多くなったら、だんだん好みを把握して、サプライズやプレゼントを計画して。
特別な人になるために、そういう雰囲気をつくり、少々強引に唇を奪ったこともあった。強引にって言っても、一応してもいいか聞いたけど。

「どういう気持ちなの?」

女子大ということもあり、女子を口説く女子も多く、それまでの行動は「キス以外」不審にとられなかった。
ってわけで、しめしめ、友達関係は継続しているな、と安心しきっていたフジコ。

突然、「フジコがどういうつもりなのかわからない」と言われた。
そりゃそうだと思う。キスまでして、その次の日には何食わぬ顔で友達やろうとするんだから。

「でも仕方なかったんだよ。大学卒業したらツンギレちゃん地元帰るとか言うし。既成事実つくらなきゃって気持ちがとまらなくてあふれ出したんだよ」
とも言えず、仕方ないから「自分が同性愛的な意味で、あなたを好きだ」と告白した。

家族を大切にしているツンギレちゃんだから、家族を思って、NOと言われるんだと思った。
自分がいくら支えるとか大切にするとか言ったって、今の技術じゃ子どもは産めないし、制度が整ってなくて結婚もできない。つまり、結婚と妊娠という女の二大祝い事が、フジコと付き合う選択をすることで消滅する。わたしが異性愛者なら、暫く考えさせていただいても、NOだ。同性愛者や両性愛者なら別だけど。

「考えさせてほしい」とツンギレちゃんは言った。
これで友達関係も終わったなと思った。

「よろしく、お願いします」

結論から言うと、ツンギレちゃんは今も、パートナーとして傍にいる。仕事から帰ると、すやすやと寝息をたてている。ご飯をつくったり、洗濯をして待っていてくれることもある。休日には二人で遊びに出かける。ツンギレちゃんはあいかわらず可愛く、暴言は少なくなっている。爪を立てない猫のような感じである。

ツンギレちゃんの家に泊まりに行ったとき。そろそろ告白の返事が聞けるとドキドキしていた深夜二時ごろ。ツンギレちゃんは小さな声で、「あの時の返事なんだけど」と話をはじめた。「うん」と答えると、ほんとうにほんとうに小さな声で、それはもう蚊の鳴くような声で「よろしく、お願いします」とつぶやいて、布団を被って照れた顔を隠していた。

その時、一生大切にすると思った。なんてったってメチャクチャ可愛かったからだ。その時のことを思い出すと、胸がきゅううっとなる。同じように、寝顔を見ると胸がきゅううっとなるけど。

「え、え?!それって、付き合うってこと?!い、いいの?」と興奮気味に尋ねたフジコに、ツンギレちゃんは「しらない」とか「ねる」とか答えて、その内ほんとうにすやすやと眠っていた。「よろしくお願いします」の言葉と引き換えに、ツンギレちゃんが失ったものを考えると、幸せにしたい思いしかない。とりあえず、今日も一緒にすやすやと寝ようと思う。

アプローチは絶対した方がいい

フジコは、自分が同性愛者ってだけで、不安になったり、幸せを奪う死神のような存在だと自分を責めたりすることが多かった。でも、好きな人やなんかかわいいなあと思う人がいたら、とにかくアプローチしといて損はないと思う。
結果的にフジコは一生のパートナーを手に入れたけど、もし付き合うことができていなくても、かけがえのない親友くらいにはなっていたと思うからだ。

「好き」とか「カワイイ」とか伝えられて、嫌な気分になる人ってあんまりいない。
過剰に自信ない人とか、逆に自信ありすぎて自分が認めてない人から言ってほしくないって人以外は、褒め言葉をある程度そのまま受け取ってくれるし、褒め言葉をおくってくる人に、好感をもってくれる。自分を好きな人のことは、嫌いになれないし、大好き!にはならなくても、まあまあ好きくらいにはなる。そっから、良い友達に進展していくこともある。

友達づくりに関しても、好意を伝えることは、大切なのだ。
だから、好意を伝えることに損はない。

ただし、「自分は同性愛者だ」と伝えるのには慎重になることが必要だ。その人が言いふらしたり、軽蔑したりする人じゃないと見極めるまで、その時を待った方がいい。そうすれば、同性愛者だって幸せな道が開けると思う。

全国の同性愛者に気づいちゃった陣のみなさんが、フジコみたいに、「わたしも実はあの人が好きなんだ~」と少女漫画のライバルキャラ装って失敗しませんように。とにかくアプローチ!気が済むまでアプローチ!!ホストになった気分でアプローチ!!!を合言葉に頑張ってください。

全国のレズビアンのみなさんに、明るい未来が訪れますよう、フジコはフモトから見守っています。

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